謙譲語文例


◆「いさめる」は、目下の人が、目上の人に対して忠告するという意味です。
自分の行動をいう場合は、「おいさめする」の形で使います。

◆他に「ご意見申し上げる」という言葉がありますが、この場合、多くは「恐れながら」「差し出がましいようですが」「私見ではございますが」などのクッションことばをともなって使います。

例文:社長をいさめられるのは副社長しかいない。

   恐れながら、ご意見申し上げます。



◆「笑覧」は、「人に見てもらう」という意味の謙譲語です。
「つまらないものですが、ぜひご覧ください」という意味で使われます。

「ご笑覧をたまわる」「ご笑覧を乞う」「ご笑覧に供する」などの形で、書き言葉として使われます。

例文:拙著をお送りしますので、ご笑覧ください。



◆「拝聴する」「拝聞する」は、非常に敬意の高い謙譲語です。

◆「承る」は、「わかる」の謙譲語としても使われます。
また、「伝え聞く」の謙譲語としても使われますが、やや古風です。

例文:皆様のご意見を拝聴したく存じます。

   並々ならぬご苦労をなさったと拝聞しております。

   ご注文を承ってから、お作りしております。



◆「犬馬の労」は、他人のために力を尽くして働くことをいいます。
犬は馬はよく主人に仕えることから、自分をへりくだって言うときに使う言い回しで、多くは「犬馬の労をとる」「犬馬の労をいとわない」の形で使われます。

現在では、やや大げさな言い回しになるので、日常会話やビジネスではあまり使いません。

例文:犬馬の労もいとわない所存です。




◆「拝借する」の「拝」は、謙譲の意味をあらわす接頭語です。
「拝借する」には、俗に「だまって持っていく」という意味もありますが、その場合は、謙譲の意味はありません。

◆「恩借する」は、「人の情けに頼って、金品を借りる」という意味です。
現在では、「金融業ではなく、顔見知りや親族などに金を借りる」という、やや狭い意味で使われることが多くなっています。

例文:失礼して、お電話を拝借いたします。
  
   恩借により、家業を立て直すことができた。



◆「謹呈」「進呈の」「呈」は、「差し出してすすめる」という意味です。
敬意は高く、話し言葉よりも書き言葉によく使われます。

◆「差し上げる」は、もっともふつうに使われる謙譲語です。
「手紙を送る」「電話をかける」「電子メールを送信する」などの動作にも、「差し上げる」が使われます。

◆「呈上」「進上」「拝呈」などという言葉もあり、敬意の高さは「謹呈」「進呈」と同じくらいです。
これはおもに、書き言葉で使われます。

例文:ご来場の方にはギフト券を謹呈したします。

   先着50名様に、粗品を進呈いたします。

   記念にアルバムを差し上げました。


拝謁 (はいえつ)

◆「拝謁するは」非常に敬意の高い謙譲語ですが、日常生活やビジネスではほとんど使いません。

例文: 将軍への拝謁を許された。


◆「お目通りする」も敬意が高く、古風なので日常的にはあまり使いませんが、手紙などでは使われることがあります。

また、相手と会う約束がととのうことを、「お目通りがかなう」「お目通りを許される」とも言います。

例文: なにとぞお目通りしたく存じます。


◎使える!フレーズ集◎
【常套句】 じょうとうく
同じような場面で決まって用いられる文句。
決まり文句。
常套語とも言う。

言いにくいときの常套句≫

断りたい時の常套句≫


【社交辞令】 しゃこうじれい
世間づきあいを円滑にするために用いる、儀礼的なほめ言葉やあいさつ。
内実の伴わない空々しい言葉。
外交辞令とも言う。
「どうせ、社交辞令でしょ!」などと、悪く捉えることも多いが、ビジネスにおいては重要な要素のひとつでもある。

会った時には…≫

別れ際には…≫


【慣用句】  かんようく
二語以上の単語が結合して、それ全体である特定の意味を表すもの。
「油を売る」「あごを出す」の類。
イディオム。慣用語。

慣用句間違い探し≫
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