ビジネスマナーとテクニック

取引先の人を招いたときや、上司との会議の席などは、常に上座、下座を意識して行動するようにします。
上座、下座を間違えると、相手に不快感を与えてしまう場合が多いのです。

◆応接室や会議室などの室内
上座⇒出入り口から遠い奥
下座⇒出入り口に一番近いところ

◆和室
上座⇒出入り口から遠い奥の床の間側
下座⇒出入り口に一番近いところ
*ポイント
客や目上の人を無視して奥に座るのは厳禁。
相手が1人で、ふたりで話すときは、相手の正面に座る。斜めに座ると失礼にあたる。


◆タクシー
上座から順番に…1.運転席の後 2.助手席の後 3.後部座席の真ん中 助手席は一番の下座となる
*ポイント
乗り降りしやすい席がいい席だと勘違いし易いので注意が必要。

◆車の持ち主が運転手の場合
上座から順番に…1.助手席 2.運転手の後ろ 3.助手席の後ろ 後部座席の真ん中が一番の下座となる

◆新幹線などの電車内
3人掛けの場合
上座から順番に…1.窓側の席  2.通路側の席  3.真ん中の席が一番の下座
グループなどで座席を対面にしたとき
上座から順番に…1.進行方向に向いた窓側の席  2.1の席の対面  3.進行方向に向いた通路側の席  4.3の席の対面  5.進行方向へ向いた真ん中の席  6.5の席の対面が一番の下座

◆エレベーター
上座から順番に…1.エレベーター奥の左側  2.エレベーター奥の右側  3.計器盤の無い側の入口側  4.計器盤の前が一番の下座



相手を説得するときに使う効果的なテクニックのひとつに、「身を乗り出して小声でささやく」というのがあります。
大切な商談をするときは、相手の横に座って身体を寄せて話せば商談がまとまりやすくなるという教えの、「わきの下で話せ」というヨーロッパのことわざもあるぐらいです。

いつでも、どこでも、はきはきとでは学生時代ならまだしも、ビジネスの現場では逆効果となる場合もありえます。
自分の気持ちを表現するのは、声の大きさではないということを覚えておきましょう。

よく話をするときや聞くときには、相手の目を見ろと言われますが、あまり目をジーと見つめると、相手も息が詰まってしまいます。
にらみつけるようなことはせず、適度に視線を外して会話するようにしましょう。
ただし、視線をキョロキョロさせたり、相手の後ろの方を見るなど、どこを見ているのかわからない態度をとるのは、相手をイライラさせてしまうのでやめましょう。

また、話しながら理由も無く、あちこち触るなど手を動かす、腕を組む、足を組むなども相手をさげすむ態度にとられるので厳禁です。



誰もが気軽によく使う言葉に「どうも」があります。
挨拶やお礼を言うときなどでも「どうも」で済ます人がいますが、「どうも」だけでは挨拶にはなっていません。

「どうも」を使うのなら、「どうも、ありがとうございます」のように、「どうも」の後に言葉を付け加えましょう。
ただし、謝罪の場面では使ってはいけません。
「どうもすみませんでした」では軽すぎます。
謝罪する時は「どうも」の代わりに「誠に」という改まり語を使います。

「どうも」という言葉は、語源すらはっきりしていない不思議な日本語なので、ビジネスシーンでは多用しないほうが無難です。




社内ミーティングなどで、上司や先輩に対して自分と異なる意見を提案する時は、まず相手の意見をよく聞いて内容を理解し、全面的に肯定した後、自分の意見を述べます。
この方法が、いわゆる「イエス・バット話法」といわれるテクニックです。

相手の意見をいきなり否定してしまうのは、部下や後輩という立場上、得策ではありません。
まずは、相手の意見に同意した後に持論を展開していき、「・・・・ではいかがですか?」と意見を伺えば、相手に否定的な印象を与えずに済み、提案も通りやすくなります。

相手の意見と自分の意見が、必ずしも一致していなくても使えるのが「おっしゃることはよくわかります」「ごもっとも」というフレーズです。
相手の意見を肯定する印象を与えられる便利な表現なので、是非覚えておきましょう。

◆イエス・バット話法の前置きフレーズ

「おっしゃる通りかもしれません。しかし…」
「ごもっともなご意見ですが、もう少し検討していただきたい点がございまして…」
「確かにそうですね。しかし…」
「基本的には賛成です。しかし仮に…」




取引先などからの電話で、取り次ぐ相手が不在だった場合、先方から伝言を頼まれることがよくあります。

この場合、伝言を聞きながらメモを取り、取り終ったら「復唱いたします」と言ってもう一度確認するのがマナーです。

きちんと聞いたつもりでも、日にちや時間、数量など聞き間違えていたら後で大変なことになりかねません。

「わかりました」などという返答だけでは、先方は本当に正しく伝えてくれるのか、不安になってしまいます。

そして、できれば「わたくしOOが承りました」と、伝言を受けた者が誰かを明らかにしておくことが大事です。

伝言を受けた者の名前と、きちんと伝える旨を明言すれば、先方も安心します。


お辞儀は普通1回で十分ですが、笑顔と一緒に深くゆっくり行います。

お辞儀に入る前に、まず、名前を名乗ります。

言葉を発しながらお辞儀をすると、軽々しくなります。

自分の名前を名乗る場合でも、「OOです」と言い終わってから、頭を下げます。

また、ペコンと頭を下げてお辞儀をして、頭を上げてみたらまだ相手が下げているので、あわててまた下げるという若い人がいますが、そういうお辞儀は軽薄です。

畳の上のお辞儀も同様ですが、初めから形を考えて、それに自分をはめ込もうとするとギクシャクしたものになります。

深くゆっくり頭を下げるから自然に手が畳に着くのです。

感謝の気持ちを忘れて、畳に手を着き、両手の人差し指と親指でつくった三角形の中心に鼻を持っていくなどと形式を優先させると、ぎこちないお辞儀になります。

「ゆっくり」そして「深く」を心掛けて、笑顔でお辞儀をするように心掛けましょう。



お辞儀のルーツをひも解くと、日本人は昔から何かを戴くと、それを頭の上に捧げ持ち、頭より高く戴き、感謝の気持ちを表しました。

それが「頂戴する」ということ、つまり「戴きます」という意味なのですが、戴いたものが重かったり、長かったりして頭上に上げられない時には、頭のほうを下げていました。

それがお辞儀です。

お辞儀は、相手より頭を深く下げ、上げるときは相手より遅くするのが原則です。

いつ、どこで、どなたに会っても感謝の気持ちを表し、相手の人格を尊重して相手より深く下げ、相手に敬意を表して丁寧にお辞儀をしましょう。

丁寧で心のこもったお辞儀は、高感度UP間違いなしです。



「おはようございます」とあいさつしても、あいさつを返さない人はどこの世界にもいるものです。

だからといって、「この次からはしてやらない」などと思わないことです。

そういった人に限って自分のことを棚に上げて「あいつはあいさつも出来ないやつだ」と中傷するものです。

誤解や噂話というのは、いつもこういった些細なことから始まることが多いのです。

返礼がなくてもあいさつを続けるのが、大人の対応というもの。

マナーに対する姿勢を崩さずに続けていけば、なんの問題もありません。

また、会う人すべてにあいさつをしましょう。

自分の所属する部署の同僚や、上司だけにあいさつして、他の部署の人や守衛さんなどにはあいさつしない、ということのないようにしたいものです。



社会人になると上司や先輩から、必ず言い聞かされる言葉に「ホウレンソウ」があります。

ホウレンソウとは「報告」「連絡」「相談」を略したもので、ビジネスの基本中の基本です。

「連絡がない」「報告が足りない」「相談をしない」社員は、できるビジネスパーソンにはなれません。

上司や先輩のほうから、連絡や報告を催促されるようでは、まだまだホウレンソウが足りないと言えるでしょう。

いちいち報告や連絡をしていたら、口を挟まれて面倒になったり、相手も忙しいので迷惑になるのでは?と言った考え方は間違っています。

こまめに報告や連絡を入れていると、上司や先輩も仕事の進捗状況をよく把握できます。

こんなことまで…と思うような些細なことでも、報告される側にすると「几帳面でまじめ」と受け取り、信頼されるようになります。

ただし、報告や連絡する内容は、よく頭の中で整理をして、チグハグな報告にならないようにすることが前提となります。

相談に関しても同じようなことがいえます。

苦手な上司や先輩ほど、ホウレンソウをマメにしておくことで、相手との関係改善にも役立ちます。

正しい敬語を身につけると同時に、この「報・連・相」のテクニックも是非身につけたいものですね。


名刺交換は相手に自分を知ってもらい、記憶してもらう絶好のビジネスチャンスです。

この名刺交換が正しく出来ないビジネスマンも、多く見かけます。

名刺交換が正しく出来ないと、相手に与える印象を悪くしてしまいます。

相手に失礼の無い様、正しい名刺交換をおぼえましょう。


名刺交換の手順

1.自分から名刺を交換する相手の1メートルぐらいの所まで近づく。この時、テーブルなどを間にはさまないようにする。

2.名刺は胸の高さに持ち、相手の目を見ながら、自己紹介をする。

3.相手の胸の高さに名刺を差し出して渡す。

4.相手の名刺を受け取る時は、「頂戴します」と言って、会釈をしながら受け取る。その際、相手の名前や会社名を指でふさがないように注意する。

5.相手の名刺は名前と肩書きが頭に入るまで、胸の高さで持つ。すぐにポケットにしまったり、名刺を持った手を下げたりしない。

6.相手の名前と肩書きを覚えたら、「失礼します」と言って、名刺入れに入れる。


お客様を応接室などにご案内するときは、2、3歩先をお客様のほうに体を向けながら歩きます。

その際、お客様にお尻を向けないようにします。

「こちらです」と向かう方向を指で指し示しますが、その時の手の形は、指先をそろえてスプーンの先のような形にするときれいで、丁寧な印象を与えられます。

もちろん、正しい敬語を使うことが好印象を持ってもらうテクニックのひとつです。


◎使える!フレーズ集◎
【常套句】 じょうとうく
同じような場面で決まって用いられる文句。
決まり文句。
常套語とも言う。

言いにくいときの常套句≫

断りたい時の常套句≫


【社交辞令】 しゃこうじれい
世間づきあいを円滑にするために用いる、儀礼的なほめ言葉やあいさつ。
内実の伴わない空々しい言葉。
外交辞令とも言う。
「どうせ、社交辞令でしょ!」などと、悪く捉えることも多いが、ビジネスにおいては重要な要素のひとつでもある。

会った時には…≫

別れ際には…≫


【慣用句】  かんようく
二語以上の単語が結合して、それ全体である特定の意味を表すもの。
「油を売る」「あごを出す」の類。
イディオム。慣用語。

慣用句間違い探し≫
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