二重敬語

1つのことばに同じ種類の敬語を2つ以上つけてしまう誤りを、二重敬語といいます。

地位の高い人には、ついつい気負いすぎて敬語をいくつも重ねてしまうしまうものですが、たくさん敬語をつけたからといって、より敬意が高くなるわけではありません。

適切な使い方を身につけましょう。


二重敬語の文例

1.ご注文をお承りしました ⇒X
2.ご注文を承りました   ⇒O
3.ご注文をお受けしました ⇒O

◎ポイント
 承るは「わかる」の言い換え型の謙譲語で、「お〜する」は付け足し型の謙譲語です。文例1は、これらの謙譲語が二重に使われています。


1.社長がおっしゃられたことは、ごもっともだと思います⇒X
2.社長がおっしゃったことは、ごもっともだと思います ⇒O

◎ポイント
 「おっしゃる」は、「言う」の言い換え型の尊敬語で、「られる」は付け足し型の尊敬語です。この2つの敬語表現を重ねることは間違いになります。


1.先生は、すでにお帰りになられました⇒X
2.先生は、すでにお帰りになりました ⇒O

◎ポイント
 「お帰りになる」と「られる」はどちらも付け足し型の尊敬語です。したがって、この言葉を組み合わせて使うと、間違った敬語遣いになります。


1.ゴルフをなされるそうですね⇒X
2.ゴルフをなさるそうですね ⇒O
3.ゴルフをされるそうですね ⇒O

◎ポイント
「なさる」は「する」の言い換え型の尊敬語で、「れる」は付け足し型の尊敬語です。この2つの敬語表現を重ねることは間違いになります。


二重敬語になっているものでも、次の文例のように習慣として定着している言い回しもあります。

尊敬語の例
「お召し上がりになる」=召し上がるお〜になるの二重敬語
「お見えになる」も同様

謙譲語気領
「お伺いする」=伺うお〜するの二重敬語
「お伺いいたす」「お伺い申し上げる」も同様

◎使える!フレーズ集◎
【常套句】 じょうとうく
同じような場面で決まって用いられる文句。
決まり文句。
常套語とも言う。

言いにくいときの常套句≫

断りたい時の常套句≫


【社交辞令】 しゃこうじれい
世間づきあいを円滑にするために用いる、儀礼的なほめ言葉やあいさつ。
内実の伴わない空々しい言葉。
外交辞令とも言う。
「どうせ、社交辞令でしょ!」などと、悪く捉えることも多いが、ビジネスにおいては重要な要素のひとつでもある。

会った時には…≫

別れ際には…≫


【慣用句】  かんようく
二語以上の単語が結合して、それ全体である特定の意味を表すもの。
「油を売る」「あごを出す」の類。
イディオム。慣用語。

慣用句間違い探し≫
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