慣用句まちがい探し


どこが間違い?

「ダメだと注意した矢先に、また同じ失敗を繰り返した」


「矢先」という言葉の意味は、「何かをしようとするちょうどそのとき」で、「始めようとする矢先」や「出かけようとしている矢先」というように使うのが正しい使い方。

一方、「注意した」は「してしまった=過去」であるので、過去に「矢先」という言葉を付けるのは違和感がある。
したがって、「矢先」という言葉を使うなら「ダメだと注意しようとした矢先に、失敗してしまった」などと使うのが正しい言い回しになる。


どこが間違い?

「後輩が風邪をひいて、熱にうなされているらしい…」


熱のためにウンウンうなっている状態を「熱にうなされている」と表現することがあるが、「うなされる」のは、熱ではなくて悪夢の方。
悪い夢を見て苦しげな声をあげることを「うなされる」という。

熱のためにウンウンうなっている状態は、「熱にうかされる」という言い回しが正しい。
高熱のために体がフワフワと「浮かされる」という感じを表現している。


慣用句まちがい探し


どこが間違い?

「この企画は通らなかったが、新規巻き返しで頑張ろう」


事業などに失敗し、一から出直してやり直さなければならない時に、「新規巻き返し」という言い回しをすることがあるが、「巻き返し」は元に戻すという意味で、全てをやり直すという意味の「新規」と連ねて使うのはおかしい。

正しい言い回しは「新規蒔き直し」で、「蒔き直し」の意味は「種を蒔いたが芽が出ないので、改めて種を蒔く」ことで、「改めてやり直す」ことを意味する。
この他、「新規巻き直し」も間違い。


どこが間違い?

「森田氏が知事に選出される公算が強い」


「公算」の意味は、その事柄が起こる確率、見込みのこと。
普通、確立は「大小」で表現し、「強い、弱い」とは表現しないもの。
したがって、「公算が強い」ではなく、「公算が大きい」が正解。

しかし、最近では「公算が強い」や「〜の公算になる」という使い方が増えているため、間違いとは言えなくなってきているようだ。


正しい日本語はどっち?


どちらが正しい言い回し?


1.彼女は誰にでも愛想をふりまいている。

2.彼女は誰にでも愛嬌をふりまいている。


正しくは2の「愛嬌をふりまく」で、「愛想をふりまく」という言い方はありません。

いつもニコニコと笑顔で挨拶したり、話しかけたりする人は「愛想がいい人」といわれます。
「愛想」とは「いつもにこやかに対応し、人付き合いがよい様子」のことで、他には「愛想笑い」や「愛想をつかす」などとも使います。

「愛嬌」もよく似た意味合いがありますが、「好感をもよおさせる柔らかな様子、ニコニコした愛らしさ」という意味があり、どちらかというと意図的に相手を喜ばせようとするニュアンスが強い場合に使うことが多いようです。


二重敬語

1つのことばに同じ種類の敬語を2つ以上つけてしまう誤りを、二重敬語といいます。

地位の高い人には、ついつい気負いすぎて敬語をいくつも重ねてしまうしまうものですが、たくさん敬語をつけたからといって、より敬意が高くなるわけではありません。

適切な使い方を身につけましょう。


二重敬語の文例

1.ご注文をお承りしました ⇒X
2.ご注文を承りました   ⇒O
3.ご注文をお受けしました ⇒O

◎ポイント
 承るは「わかる」の言い換え型の謙譲語で、「お〜する」は付け足し型の謙譲語です。文例1は、これらの謙譲語が二重に使われています。


1.社長がおっしゃられたことは、ごもっともだと思います⇒X
2.社長がおっしゃったことは、ごもっともだと思います ⇒O

◎ポイント
 「おっしゃる」は、「言う」の言い換え型の尊敬語で、「られる」は付け足し型の尊敬語です。この2つの敬語表現を重ねることは間違いになります。


1.先生は、すでにお帰りになられました⇒X
2.先生は、すでにお帰りになりました ⇒O

◎ポイント
 「お帰りになる」と「られる」はどちらも付け足し型の尊敬語です。したがって、この言葉を組み合わせて使うと、間違った敬語遣いになります。


1.ゴルフをなされるそうですね⇒X
2.ゴルフをなさるそうですね ⇒O
3.ゴルフをされるそうですね ⇒O

◎ポイント
「なさる」は「する」の言い換え型の尊敬語で、「れる」は付け足し型の尊敬語です。この2つの敬語表現を重ねることは間違いになります。


二重敬語になっているものでも、次の文例のように習慣として定着している言い回しもあります。

尊敬語の例
「お召し上がりになる」=召し上がるお〜になるの二重敬語
「お見えになる」も同様

謙譲語気領
「お伺いする」=伺うお〜するの二重敬語
「お伺いいたす」「お伺い申し上げる」も同様

言うと絶対嫌われるフレーズ集


そんなつもりはなかったのに、軽い気持ちでつい言ったひと言が、相手を怒らせたり傷つけたりしたことは、誰でも一度はあるのではないでしょうか?
言われた時、自分ならどう思うか…避けたいフレーズ集です。

「そのうち分かるよ」
今説明してもどうせ分からないだろうから…
キミに説明するのが面倒くさい… 言われると馬鹿にされたような気分になる。


「解釈の違いだよ」
暗に考え方がおかしいと言っている…嫌みに聞こえる言い回し。


「そんなことも知らないの?常識だよ」
「そんなこと言ったら人に笑われるよ」

相手を小馬鹿にした、見下した言い方。大した事柄でもないのに使う人がよくいる。


「 君のこと、みんなそう言ってるよ」
自分がそう思っていると思われることが怖いから、「みんな」の所為(せい)にして逃げている。卑怯な言い回し。


「そんなこと言った覚えはないよ」
聞いた相手が勘違いをしている場合もあるが、この言い方は無責任。
誤解を解くために、分かりやすく説明し直すべき。


「他にすることがあるだろう、暇なんだね」
仕事中の時ならまだしも、プライベートの事にもこんな言い方をする人がいる。大きなお世話。


「それは理想論だよ」
そんなことできるわけが無い…物事を頭から否定する、できない人の言い訳。


覚えておきたい使えるフレーズ集


◆相手を立てながら断るときの最も基本的なフレーズ

「せっかくのお話ですが、あまりにもったいないお話なので」


へりくだることで、相手にいやな思いをさせない。


◆はっきりと断りたい時には…

「今回は遠慮させていただきます」


状況によっては、きつく聞こえるので慎重に使いたい。


◆相手の言い分は分かるが、それでも無理なときには…

「お気持ちはわかりますが…」
「胸中はお察ししますが…」
「おっしゃることはごもっともですが…」


イエス・バット話法の基本フレーズ。


◆受け入れられないが、はっきりと断れないときには…

「検討してみましょう」
「考えておきます」



◆返事を曖昧なままにして切り抜けたいときには…

「すぐにはご返答できないのですが」
「お話は承りました」



◆これ以上はどうしても無理!という時には…

「ご容赦いただけませんでしょうか」
「ご勘弁願えませんでしょうか」



◆仕事や要望を断るときの基本フレーズ

「残念ながら、ご希望には添いかねます」
「残念ながら、お受けいたしかねます」
「誠に申し訳ないのですが、お引き受けいたしかねます」



◎使える!フレーズ集◎
【常套句】 じょうとうく
同じような場面で決まって用いられる文句。
決まり文句。
常套語とも言う。

言いにくいときの常套句≫

断りたい時の常套句≫


【社交辞令】 しゃこうじれい
世間づきあいを円滑にするために用いる、儀礼的なほめ言葉やあいさつ。
内実の伴わない空々しい言葉。
外交辞令とも言う。
「どうせ、社交辞令でしょ!」などと、悪く捉えることも多いが、ビジネスにおいては重要な要素のひとつでもある。

会った時には…≫

別れ際には…≫


【慣用句】  かんようく
二語以上の単語が結合して、それ全体である特定の意味を表すもの。
「油を売る」「あごを出す」の類。
イディオム。慣用語。

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