最近多い誤用敬語

この店をよく御利用されるんですか

「御利用される「御説明」される」のような形はよく使われていると思うし,自分も,例えば「先生もこの店をよく御利用されるんですか。」などと使ってきたのだが,ある人から,変な敬語だと指摘された。どこが変なのだろうか。

【解説1】
規範的には,「適切な敬語」だとは位置付けられてこなかった形である。
したがって,現時点では,「利用される・利用なさる・御利用になる・御利用なさる」などが適切な形だと言える。

【解説2】
「御利用される」を使う人は,その言葉の成り立ちを「御利用する+れる」ととらえるのではなく,「御利用+される」という意識で使っていると考えられる。
後者のような成り立ちの言葉として受け止めるならば,「御利用される」は尊敬語としてあり得る形だと言える。
ただし,「御利用される」の「御……さ」の部分が,「ご……する」という謙譲語気侶舛任△蝓い海譴法屬譴襦廚箸いβ嵯標譴付いた<謙譲語機楝嵯標譟笋料塙腓察い垢覆錣繊峺耆用するれる」の形だと見られることなどから,規範的には,適切な敬語ではないとする考え方が有力である。
                                       
                          敬語の指針より抜粋

慣用句まちがい探し

慣用句(かんようく)は古くから広く使われてきた、ひとまとまりの言葉・文句で、言い回し(いいまわし)ともいいます。

通常は二語以上の言葉が結びついており、それらではしばしば字面どおりの意味とは異なる意味をなす事が多くあります。

敬語の使い方が間違っていても気付かないように、この慣用句も多くの人たちが間違いに気付かないまま、普段当たり前のように使っていることが多いのです。

例えば… 「汚名挽回」「あとで後悔する」「恐らく大丈夫です」など、どこが間違っているかわかりますか?

何気なく使っている、間違いだらけの慣用句。

ビジネスシーンでもよく使われるだけに、正しい言い回しを覚えておきたいものです。


正しい日本語はどっち?


どちらが正しい言い回し?


1.本社ビルが完成しだい移転いたします。

2.本社ビルが完成ししだい移転いたします。


「〜しだい」の前に「し」が付くのか付かないのかなのですが、「そのことが終わるとすぐ」という意味で使う場合は、動詞の連用形につくので、「〜ししだい」と言います。
したがって、2の「完成ししだい」が正解です。

「し」が重なるため発音しにくいので、分かっていても省略してしまう人もいます。
ただし、文章は後々まで残りますから、省略しないように気をつけましょう。

このほかの使い方としては、「完了ししだい」「到着ししだい」「終了ししだい」などがあります。
正しい言い方を覚えておきたいものです。


慣用句まちがい探し

どこが間違い?

「今度こそ、雪辱を晴らします」


TVのアナウンサーが、スポーツ中継で「今日こそ、この前の雪辱を晴らしてほしいですね」ということがあります。

「雪辱」には、恥をそそぐ、晴らすという意味が含まれています。
よって、「雪辱」と「晴らす」をつなげるのは、重複表現です。

「勝負に負けて受けた恥を、次に勝つことによってそそぐ」ことを、次の試合で「果たす」ということで、正しくは「今度こそ、雪辱を果たします」が正解です。


俗用・俗語


若い人に限ったことではありませんが、いわゆる「いまどきの言葉」をビジネスの現場でも使ってしまう人がいます。

他人の言葉遣いにそれほど神経質にならない人もいますが、逆に年齢、性別問わずに、言葉遣いにすごく厳しい人もいます。
言葉遣いがなっていないと、ビジネスが失敗に終わる場合が少なくなく、「社員の言葉遣いを教育できないような企業とは取引しないほうがよい」「OOという表現をされた時点で取引をする気がなくなる」と言う人もいます。

「いまどきの言葉」が口癖になってしまっていると、自分でも分からない内に使ってしまい、ビジネスが上手くいかなかった原因が、話し方にあったということにも気が付きません。
ビジネスの相手は、よほどの事がない限り、相手の話し方が悪いことをその場で指摘してはくれないからです。

相手を不快にする「いまどきの言葉」を覚えておいて、絶対に使わないように、また、つい使ってしまったら、すぐに訂正するようにしたいものです。


使ってはいけない「いまどきの言葉」

▼「とか」
「一週間後とかはご都合とかいかがですか?」「ご連絡とかいたしましょうか?」など、「とか」を多用する話し方で、「とか弁」とも呼ばれている。
口癖になりやすい言葉の一つで、あいまいな表現をする人という印象を与えてしまう。
「とか」を多用されると不快になる人が多い。

▼「半クエスチョン形」
会話中、無意味に語尾を上げて問いかけるような話し方。
聞いているほうは語尾をあげられるたびに反応しなければならず、不快に感じる。
多用すると、自信のない人というマイナスの印象を与えかねない。
使う人が意外に多く、年配者でも使う人がいる。

▼「じゃないですかぁ」
相手に無理やり同意を求めるニュアンスがあるこの話し方は、若年層に多い。
普段の会話の中で使う人が多く、口癖になりやすい。
「押し付けがましい」「なれなれしい」と受け取る人が多く、困惑する人も多い。

▼「OOになっております」
たとえば「こちらが説明書になっております」のように、丁寧な表現に聞こえるが、実は使う必要の無い言い回し。
「こちらが説明書です」と表現すればよく、もっと丁寧に表現する必要があるときは、「こちらが説明書でございます」と表現すればよい。
このような言い回しは「ファミ・コン言葉」と呼ばれている。

▼「僕的」「私的」
これらも最近よく耳にする言葉で、「私的には、こちらの意見の方がいいと思います」などのように使われているが、「的」はいらない。
軽い感じがして、信頼感を得られない印象がある。
ビジネスの現場では「わたくし」が大原則。


最近多い誤用敬語


敬語遣いで最も間違えて使われることの多い言葉に、「申す」という言い回しがあります。

例えば、「ただいま、部長が申されましたとおり…」という言い回しは間違いです。
「申す」はへりくだって言う謙譲語ですので、「今、わたくしが申しましたように…」というように自分自身(自分の行動)に使うのが正解です。
正しくは、「ただいま、部長がおっしゃいましたように…」という言い回しになります。

その他に、「結構」という言葉もよく間違えて使ってしまうことがあります。
例えば、なにかの順番を決めるときに「この順番で結構でしょうか?」というのは間違いです。
「結構です」は、こちらの問いかけに相手がOKを出すとき、すなわち、相手がこちらに返す言葉です。
ですので、この場合は「この順番でよろしいでしょうか?」という言い回しが正解です。


◎使える!フレーズ集◎
【常套句】 じょうとうく
同じような場面で決まって用いられる文句。
決まり文句。
常套語とも言う。

言いにくいときの常套句≫

断りたい時の常套句≫


【社交辞令】 しゃこうじれい
世間づきあいを円滑にするために用いる、儀礼的なほめ言葉やあいさつ。
内実の伴わない空々しい言葉。
外交辞令とも言う。
「どうせ、社交辞令でしょ!」などと、悪く捉えることも多いが、ビジネスにおいては重要な要素のひとつでもある。

会った時には…≫

別れ際には…≫


【慣用句】  かんようく
二語以上の単語が結合して、それ全体である特定の意味を表すもの。
「油を売る」「あごを出す」の類。
イディオム。慣用語。

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