敬語コラム

アメリカUCLAのアルバート・メラビアン教授は「相手への印象は、何が決め手となるのか?」という興味深い実験を行いました。

その結果は、「ボディランゲージ」が55%、「声の調子」が38%、「言葉」が7%だったそうです。

この実験結果で得られたことは、「何を話すか」ではなくて、「どう話すか」が相手の印象に大きな影響を与えるということです。

話す内容はもとより、声の調子(トーン)にも気をつけ、特に、相手に何かを依頼したり、断ったりする時は注意しましょう。

正しい敬語を使ったとしても、言い方によっては相手に威圧感を与えてしまう場合もあります。

ソフトな印象を与えるように、言葉遣いを意識しつつ、語調にも注意しましょう。

ビジネスマナーとテクニック

取引先の人を招いたときや、上司との会議の席などは、常に上座、下座を意識して行動するようにします。
上座、下座を間違えると、相手に不快感を与えてしまう場合が多いのです。

◆応接室や会議室などの室内
上座⇒出入り口から遠い奥
下座⇒出入り口に一番近いところ

◆和室
上座⇒出入り口から遠い奥の床の間側
下座⇒出入り口に一番近いところ
*ポイント
客や目上の人を無視して奥に座るのは厳禁。
相手が1人で、ふたりで話すときは、相手の正面に座る。斜めに座ると失礼にあたる。


◆タクシー
上座から順番に…1.運転席の後 2.助手席の後 3.後部座席の真ん中 助手席は一番の下座となる
*ポイント
乗り降りしやすい席がいい席だと勘違いし易いので注意が必要。

◆車の持ち主が運転手の場合
上座から順番に…1.助手席 2.運転手の後ろ 3.助手席の後ろ 後部座席の真ん中が一番の下座となる

◆新幹線などの電車内
3人掛けの場合
上座から順番に…1.窓側の席  2.通路側の席  3.真ん中の席が一番の下座
グループなどで座席を対面にしたとき
上座から順番に…1.進行方向に向いた窓側の席  2.1の席の対面  3.進行方向に向いた通路側の席  4.3の席の対面  5.進行方向へ向いた真ん中の席  6.5の席の対面が一番の下座

◆エレベーター
上座から順番に…1.エレベーター奥の左側  2.エレベーター奥の右側  3.計器盤の無い側の入口側  4.計器盤の前が一番の下座


さ入れ言葉

「OOさせていただきます」と言うと、とても丁寧な言い回しに聞こえるので、どんな動詞にもつける人がいます。
本来、五段活用の動詞には、「せていただきます」がつくので、この「さ」は不要なのです。

このような、不要な「さ」が入った表現を「さ入れ言葉」とも呼びます。

◆例

「取らさせていただきます」⇒「取らせていただきます」
「預からさせてください」⇒「預からせてください」
「急がさせてすみません」⇒「急がせてすみません」
「見させていただきます」⇒「見せていただきます」
「行かさせてもらいます」⇒「行かせてもらいます」 など


最近多い誤用敬語

「お知らせ」として配布された文書に,「来週の日曜日に消防設備等の点検に伺いますが,御在宅する必要はありません。」と書いてあった。
どうも気になる言い方なのだが,どこが問題なのだろうか。

【解説】
「御在宅する」に問題がある。「ご……する」は謙譲語気鮑遒觀措阿世らである。
この場合は,在宅している相手を立てて表現したい場合であるので,「御在宅なさる必要…」あるいは,より簡潔に「御在宅の必要…」などと尊敬語を用いるべきである。

                            敬語の指針より抜粋

最近多い誤用敬語

受付の人に,「担当者に伺ってください。」と言われたが,客に対する言い方としては,何だか妙な感じがした。どこが変なのだろうか。

【解説1】
「担当者に伺ってください」の「伺う」は謙譲語気任△襦したがって,客の動作に用いる敬語ではない。
客を立てるためには,尊敬語を用いる必要がある。この場合は,「担当者にお聞きください。」あるいは「担当者にお尋ねください。」とすれば良い。

【解説2】
「伺う」は謙譲語気任△辰董ぁ嵎垢・尋ねる」という動作の<向かう先>を立てる敬語である。
したがって,「受付の人」側の人物である担当者を立ててしまうことになり,尋ねた客を立てる敬語とはならない。

同様に,「お聞きする」「お尋ねする」といった敬語も,「伺う」と同じ謙譲語気任△襦
したがって,「担当者にお聞きしてください。」「担当者にお尋ねしてください。」なども「伺う」と同様に,客の動作に対しては用いることができない。

                        敬語の指針より抜粋

最近多い誤用敬語

駅のアナウンスで御乗車できません。と言っているが,この敬語の形は適切なのだろうか。

【解説1】
この場合には,「御乗車できません」ではなく,「御乗車になれません」が適切な形である。
あるいは,「御乗車いただけません」や「御乗車はできません」という敬語表現も可能である。


【解説2】
「お(ご)……できる」というのは,謙譲語気侶舛任△襦屬(ご)……する」の可能形である。
「自分が届けることができる」ということであれば「お届けできる」,「自分が説明できる」ということであれば「御説明できる」で良いが,ここは,相手(=乗客)の行為なので尊敬語を使うべきところである。

尊敬語の可能形は「お(ご)……になれる」であり,ここでは,その否定の形を使った「御乗車になれません」が
適切な形だということになる。

                          敬語の指針より抜粋

◎使える!フレーズ集◎
【常套句】 じょうとうく
同じような場面で決まって用いられる文句。
決まり文句。
常套語とも言う。

言いにくいときの常套句≫

断りたい時の常套句≫


【社交辞令】 しゃこうじれい
世間づきあいを円滑にするために用いる、儀礼的なほめ言葉やあいさつ。
内実の伴わない空々しい言葉。
外交辞令とも言う。
「どうせ、社交辞令でしょ!」などと、悪く捉えることも多いが、ビジネスにおいては重要な要素のひとつでもある。

会った時には…≫

別れ際には…≫


【慣用句】  かんようく
二語以上の単語が結合して、それ全体である特定の意味を表すもの。
「油を売る」「あごを出す」の類。
イディオム。慣用語。

慣用句間違い探し≫
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