丁寧語(敬語の基本)

丁寧語は、言い回しを丁寧にして、話を聞いている相手や文章の相手への敬意をあらわします。

みなさんが普通に使っている、「です」「ます」「ございます」が3つの基本形です。

「ございます」は、「です」「ます」よりも、丁寧さの度合いがより高く、謙譲語兇汎韻犬らい丁重な敬語です。

尊敬語、謙譲語、丁重語は単独で使うことはほとんどなく、この丁寧語と組み合わせて使われます。

したがって、最もよく使われる敬語と言えます。

丁寧語だけを使うと、軽い敬意をあらわすことができ、先輩や年上の知人、自宅の隣人など、尊敬語を使うには少々大げさになってしまう間柄の人に使えば、好印象を持たれます。


「内容をご覧になりましたか?」⇒尊敬語+丁寧語でおおげさに…
「内容をみましたか?」 ⇒ 丁寧語のみで、かたくるしくない



◆謙譲語兇斑寧語の違い

謙譲語兇蓮崋分側」のことを述べる場合にのみ使い、「相手側」や「立てるべき人物」の行為には使わない(使えない)

丁寧語は「自分側」以外に、様々な内容を述べるのに使える。

美化語(敬語の基本)

美化語は、誰かへの敬意を表すのではなく、言葉づかいを上品に、ものごとを美化して述べるものです。
それにより、敬語部分とのバランスを取ります。

尊敬語や謙譲語に、美化語を使わないと、言葉のバランスが悪くなります。

美化語には、言葉の前に「お・ご」をつける、付け足し型と、言い換え型があります。


付け足し型の例

お酒、お料理、おけいこ、お天気、お庭、お茶碗 など

ご酒、ご祝儀、ご機嫌、ご挨拶、ご結婚、ご連絡 など


言い換え型の例

めし ⇒ ごはん

汁  ⇒ おつゆ

水  ⇒ おひや

うまい ⇒ おいしい

腹  ⇒ おなか

便所 ⇒ お手洗い



美化語(敬語の基本)

敬語5分類のひとつの美化語では、訓読み、音読みにかかわらず、「お」の付くものがほとんどです。


お買物、お皿、お店、お菓子、お薬、お掃除、お勉強、お茶碗、お布団、お座布団、お惣菜 …など

「おトイレ」や「おズボン」などは、比較的新しい言い回しです。

人によっては、違和感を感じることもあります。

敬語コラム


アメリカUCLAのアルバート・メラビアン教授は「相手への印象は、何が決め手となるのか?」という興味深い実験を行いました。

その結果は、「ボディランゲージ」が55%、「声の調子」が38%、「言葉」が7%だったそうです。

この実験結果で得られたことは、「何を話すか」ではなくて、「どう話すか」が相手の印象に大きな影響を与えるということです。

話す内容はもとより、声の調子(トーン)にも気をつけ、特に、相手に何かを依頼したり、断ったりする時は注意しましょう。

正しい敬語を使ったとしても、言い方によっては相手に威圧感を与えてしまう場合もあります。

ソフトな印象を与えるように、言葉遣いを意識しつつ、語調にも注意しましょう。

ビジネスマナーとテクニック

取引先の人を招いたときや、上司との会議の席などは、常に上座、下座を意識して行動するようにします。
上座、下座を間違えると、相手に不快感を与えてしまう場合が多いのです。

◆応接室や会議室などの室内
上座⇒出入り口から遠い奥
下座⇒出入り口に一番近いところ

◆和室
上座⇒出入り口から遠い奥の床の間側
下座⇒出入り口に一番近いところ
*ポイント
客や目上の人を無視して奥に座るのは厳禁。
相手が1人で、ふたりで話すときは、相手の正面に座る。斜めに座ると失礼にあたる。


◆タクシー
上座から順番に…1.運転席の後 2.助手席の後 3.後部座席の真ん中 助手席は一番の下座となる
*ポイント
乗り降りしやすい席がいい席だと勘違いし易いので注意が必要。

◆車の持ち主が運転手の場合
上座から順番に…1.助手席 2.運転手の後ろ 3.助手席の後ろ 後部座席の真ん中が一番の下座となる

◆新幹線などの電車内
3人掛けの場合
上座から順番に…1.窓側の席  2.通路側の席  3.真ん中の席が一番の下座
グループなどで座席を対面にしたとき
上座から順番に…1.進行方向に向いた窓側の席  2.1の席の対面  3.進行方向に向いた通路側の席  4.3の席の対面  5.進行方向へ向いた真ん中の席  6.5の席の対面が一番の下座

◆エレベーター
上座から順番に…1.エレベーター奥の左側  2.エレベーター奥の右側  3.計器盤の無い側の入口側  4.計器盤の前が一番の下座


さ入れ言葉


「OOさせていただきます」と言うと、とても丁寧な言い回しに聞こえるので、どんな動詞にもつける人がいます。
本来、五段活用の動詞には、「せていただきます」がつくので、この「さ」は不要なのです。

このような、不要な「さ」が入った表現を「さ入れ言葉」とも呼びます。

◆例

「取らさせていただきます」⇒「取らせていただきます」
「預からさせてください」⇒「預からせてください」
「急がさせてすみません」⇒「急がせてすみません」
「見させていただきます」⇒「見せていただきます」
「行かさせてもらいます」⇒「行かせてもらいます」 など


◎使える!フレーズ集◎
【常套句】 じょうとうく
同じような場面で決まって用いられる文句。
決まり文句。
常套語とも言う。

言いにくいときの常套句≫

断りたい時の常套句≫


【社交辞令】 しゃこうじれい
世間づきあいを円滑にするために用いる、儀礼的なほめ言葉やあいさつ。
内実の伴わない空々しい言葉。
外交辞令とも言う。
「どうせ、社交辞令でしょ!」などと、悪く捉えることも多いが、ビジネスにおいては重要な要素のひとつでもある。

会った時には…≫

別れ際には…≫


【慣用句】  かんようく
二語以上の単語が結合して、それ全体である特定の意味を表すもの。
「油を売る」「あごを出す」の類。
イディオム。慣用語。

慣用句間違い探し≫
QRコード
QRコード